【し】審査基準はなぜ事前に決められないのか
Posted at 11/08/22 PermaLink»
学生が参加する「大学芸会」というお笑いイベントで審査員の仕事をしてきました。フレッシュな才能を目の当たりにすることができて非常に楽しかったです。
お笑いの審査をするのはなかなか大変なことですが、私がこういうときに意識するのは「審査基準は事前に決められない」ということです。自分が個人的に面白いと思うネタに高得点をつけるべきなのか、技術や構成力に重きを置くか、客ウケも考慮に入れるのか。こういうことは事前に明確に決められるものではありません。
むしろ、いくつかのネタを見て、笑ったり考えたり刺激を受けたりして、それを評価していく過程で、少しずつ審査基準のようなものが自分の中で固まっていくのです。たとえ審査基準という静的な枠組みをあらかじめ作ったとしても、それをぶっ壊して動的な新しい笑いを生み出す人が真の勝者となるでしょう。それがわかっているので、私は事前に審査基準を考えません。ただ、見たものを見たままに評価しようとするだけです。
これは、審査や採点をするときに限らず、私がお笑いを見るときにいつも自然にやっていることです。すなわち、先入観を捨てる、ということ。先入観を捨てて頭を空っぽにすることで、目の前で行われていることを素直に楽しむことができるようになるのです。