M-1グランプリ2008決勝進出者決定
Posted at 08/12/08 PermaLink»
M-1グランプリ2008の決勝進出者が決まりましたね。
キングコング(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
ザ・パンチ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
ダイアン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
ナイツ(マセキ芸能社)
NON STYLE(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
モンスターエンジン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
U字工事(アミーパーク)
笑い飯(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
それぞれについて簡単にコメントを。
【キングコング】
今年の彼らは、昨年決勝で見せたような従来の漫才のスタイルをさらに進化させて、梶原に「怖がり」「びびり」というキャラを乗せて、それを最大限生かすネタで勝負をかけてきました。準決勝はかなりハイレベルだったため、もしも昨年とさほど変わらない出来だったら決勝進出も危うかったと思うのですが、何とか意地で一皮むけて決勝8組に滑り込んだ、という感じでした。
【ザ・パンチ】
毎年のように決勝進出候補と言われながら、あと一歩届かなかったザ・パンチ。ラストイヤーの今年、準決勝で爆笑を起こしてついに壁を破りました。
【ダイアン】
恐らく、大阪準決勝を生で見た人で、ダイアンの決勝進出を疑う人はほとんどいなかったでしょう。そのくらい圧倒的に完成度の高い勝負ネタを仕上げてきていました。私はこのネタを見て初めて、今までダイアンのやろうとしていたことの意味が理解できた気がしました。ああ、こういうことをやりたかったんだ、と。例年のM-1なら、こんなネタがあればダイアンの優勝で決まりです。ただ、今年はナイツがいる。
【ナイツ】
現存する結成10年以内の漫才師の中でトップクラスの実力の持ち主。彼らはここ1年のうちにあの「ヤホー漫才」をどんどん進化させて、笑いの回数も量も多い現在のスタイルを確立していきました。優勝候補だと思います。
【NON STYLE】
昨年は安定した実力を見せながらも、準決勝で敗れ、敗者復活でも勝ち残れませんでした。しかし今年は、井上の「イキリキャラ」を潔く見切って、テンポが良くスピード感のある技巧的な漫才をしっかり完成させてきました。技術面でもセンスの面でも、減点できるような部分が一切なく、決勝でも上位に食い込むのは間違いないでしょう。
【モンスターエンジン】
現在の大阪baseよしもとの若手芸人の中では、いちばん安定してメジャー志向の芸を見せられるセンスのいい芸人(「安定して」を除けばジャルジャルが1番かも)。今年の準決勝では、ちょっと変わった設定のネタを自分たちの味付けをしてきっちりまとめてきました。今後のM-1決勝の常連になるくらいの実力はあります。
【U字工事】
M-1準決勝の常連が、殻を破って悲願の決勝進出。栃木弁漫才の世界観が確立して、どこでも自信を持って安定した笑いを取れるようになっています。
【笑い飯】
今年の笑い飯は、原点回帰。2007決勝で見せたようなひねりのあるネタを仕込むのをやめて、いちばん評価されていた時期に戻り、その頃のネタを軸にして何とか決勝の舞台までたどり着きました。それでもやはり、今年の決勝メンツの層の厚さを考えると、優勝するのは相当厳しそうです。
総評としては、かなり妥当な選考だと思います。準決勝での客ウケが良く、技術的にも文句なしに上手い人たちばかり。ただ、全体的な審査の傾向としては、オーソドックスな漫才の技術を高く評価して、発想力みたいなものはあまり評価されないのかな、という気がしました。
私が予想を外したのがキングコングとU字工事、というのがそれを象徴していると思います。この2組は、「うわー、やられた! そんな発想があったか!」とか、「そんな笑いの取り方なんて、考えもつかなかった!」とか、そういう感じで心を揺さぶるタイプの芸人ではないですからね。私の個人的な好みでは、技術より発想をやや重視するので、とりあえずジャルジャルとノンスモーキンを選んでみた、という感じでした。
優勝はナイツの可能性がかなり高いです。番狂わせがあり得るとすれば、準決勝で見せた勝負ネタががっちりはまったときのダイアン、大爆発を起こしたときのNON STYLE、勢いに乗った敗者復活者、のいずれかでしょう。