芸人を素人扱いするTBSのえげつなさ
Posted at 08/10/07 PermaLink»
ふたを開けてみれば、私が「キングオブコントが危ない3つの理由」という記事で危惧していたことは、ほとんどそのまま現実になっていましたね。
いや、それにしても。最後の審査発表のやり方が、あそこまでダメだとは思わなかった。せめて無記名投票で、アナウンサーが結果だけ読み上げる方式にするのかと思っていた。
いちばん単純に考えると、こうなってしまったのはPの責任。この番組のPは合田隆信。「学校へ行こう!」とか「ガチンコ!」とかを手がけていた人。ドキュメンタリー形式の演出で素人をさんざん煽って、いじって、好き勝手に踊らせる番組で一時代を築いた人です。
そんな彼が今回やってしまったのは、お笑いの大会でプロの芸人をもてあそぶ、という暴挙。敗れた芸人が審査するというシステム自体もひどいけれど、ついさっき決勝の舞台で敗れた6組の芸人に、最終決戦でどちらが面白かったかを口頭で言わせる、というのはどう考えても残酷すぎる。事務所のしがらみも、先輩後輩関係のしがらみも、対戦者として敗れたということのもやもや感も、もちろん全部ある。それらを踏まえた上で、合田はあえて芸人たちに審査をさせて、その姿を映し出した。
それはそれで、ドキュメンタリー形式のバラエティの演出としては間違いではないのかもしれない。でも、何もここでやらなくても、というのはある。お笑いの真剣勝負をやるつもりで集まった芸人と、それが見たくてテレビをつけていた視聴者に対して、その演出はあまりに唐突で、場違いで、的外れで、失礼だったのではないか。
お笑いの賞レースをやっているのに、芸人を素人扱いする演出を選んだのは失敗だと思う。もちろん、出ている芸人に罪はない。出演した芸人たちががんばったのと同じくらい、裏方の皆さんは頭を使ってがんばらなくてはいけなかったのではないでしょうか。