チハラトークはすべらない話ではない
Posted at 08/03/30 PermaLink»
チハラトークのDVDを見ましたが。うーん。悪くはないんだろうけど、この編集方針には不満が残る。
このDVDでは主に、千原ジュニアがオチのある話をする、いわゆる「すべらない話」だけをたくさん収録している。それはもちろん面白いものだし、いま流行っていることでもある。
でも、私が千原兄弟のトークライブを何度か見た経験からいうと、彼らのトークの面白さはそれだけではないと思うんですよね。このライブでは、きっちりしたオチのある話だけではなく、ジュニアやせいじがだらだらと思ったことや最近あった出来事についてしゃべる、その話がけっこう面白いんです。
このDVDを見ただけでは、そういう面白さは伝わってこない。それは単純にもったいないし、千原兄弟という芸人のイメージ戦略としても間違っているんじゃないかと思う。
千原兄弟はこのDVDに関するインタビューを受けて、「チハラトークっていう名前ですけど、お兄さんはあんまりしゃべってませんよね?」と言われたそうで。不用意にそんなことを言ってしまうインタビュアーにも問題はあるんだろうけど、思わずそう言いたくなるくらい、このDVDの編集はひどい。ジュニアのすべらない話だけを抽出してしまっているので、せいじがしゃべる場面がほとんどない。
昨年行われたチハラトークでは、交際が噂されているジュニアと内田有紀との関係について、せいじがジュニア本人にズバリ問い詰める一幕があった。観客はもちろん拍手喝采。笑ってごまかして必死に話題を変えようとするジュニアに対して、せいじはしつこく食い下がる。空気を読まずにタブーにも堂々と斬り込む、せいじの持ち味が生かされた瞬間だった。
チハラトークがすべらない話の羅列だと思われるのは、彼らにとっても不本意なことだろう。すべらない話的なアプローチは、千原兄弟という芸人の豊かな才能を見せる切り口のひとつにすぎないのだから。