小島よしおは芸がないから消える?
Posted at 08/01/04 PermaLink»
「小島よしおは芸がないから今年中にはもう消えてるよ」なんてことを世間の人はよく言いますよね。先日斜め読みした東スポでも、ビートたけしがそんなことを言っていました。しかし、よく考えてみると、一発屋が生まれたり消えたりするメカニズムの分析として、これほど的外れな印象論はないですよね。
芸がないから消えるとか、芸があるから消えないとか。そんな健全な競争原理が今のテレビ界で本当に機能しているのでしょうか。私はだいぶ怪しいだろうと考えます。
テレビに出続けるために最も必要なのは、才能と技術に裏打ちされた確固たる芸などではなく、単に「すわりのよさ」とでも呼ぶしかないような、何となくテレビに出ていて不自然ではないたたずまいをかもし出していること、ではないでしょうか。
たいていの場合、あるテレビ番組にあるテレビタレントが出ていることには大した理由はありません。なんとなくすわりがいいから、彼や彼女はそこにいるのです。だからこそ、「なんとなくすわりがよくない」と思われたときに、「旬が過ぎた」とか「見た目が衰えた」とか「腕が落ちた」とか何とか適当な理由をつけられて、彼らはテレビの舞台から退場していくのです。
たとえば、その種の「すわりのよさ」をかもし出す技術もまた、広い意味での芸のうちに含まれるのだとすれば、やっぱり芸があるタレントが生き残るのだ、ということは言えるのかもしれません。でも、それを芸として体に刻み込んでいるのは、本当にごく一部の器用な人だけに限られるのではないでしょうか。
小島よしおが実際に今年消えるかどうかは誰にもわかりません。小島ほど誰の話題にものぼらないまま、ひっそりと消えていくタレントだってたくさんいるでしょう。私たちが死んでしまうことに何の理由もないのと同様に、テレビタレントもまた、無意味に出てきては無意味に消えていくのです。
芸? 才能? そんなのは、関係ねえ。