千原兄弟『15弱』感想その2

Posted at 07/02/08

引き続き、千原兄弟のDVD『15弱』に収録されているコントの感想を書きます。

【黒子】【有限会社ダイトー】
2本で1セットの連作コント。1本目はお笑いネタとしてはたまに見かける設定で、さあ、どう来る!?と思わせておいて、これね。あまりにくだらなさすぎて、良い意味で期待を裏切られました。このDVDに入ってるコントの中でいちばんしょうもない話だと思います。けっこう好きですけどね。

【世界の未来】
包み隠そうとする性教育と、一切何も隠さない性教育。それらをぶつけて「性教育」というものが持つ欺瞞性をあぶり出す。批評精神と遊び心に満ちた名作。終わり方も美しい。

【お蟹様サポートセンター】
クレーマーとしても名高い千原靖史の本領発揮。カニを主人公にして単なる「あるあるネタ」をひとひねりしています。

【しょけいだい】
絞首刑を受ける死刑囚と死刑執行人のシチュエーションコント。息の合った2人の演技が冴えてます。この人間関係の描き方は『ごっつええ感じ』の「ヒノッくん」を思い出しました。なんとなく。

【ナイトラウンジ美鈴】
千原ジュニア得意のフレーズ作りの上手さで楽しませてくれます。「合いの手を入れる」という風習そのものを外側の視点から笑いのめしています。

【マスカ!?】
これ、割と好きです。人間が普段ぼーっとしているときの、目の前の関係ないもの同士をふわりと結び付けてしまうようなゆるーい感覚、というものをネタにまとめています。ってこれ、説明になってるかな。個人的には、この感覚をここまで見事に映像化した彼らはすごい、と思う。

【副賞として】
小道具頼み、発想一発勝負のわかりやすいネタ。お笑いの勉強をしたい人は、このシリーズのネタをあと100個考えてみるといいと思います。

【虫酸~MUSHIZU~】
バカップルに呪いの言葉を投げかける。セットもよくできているし、オチもくだらなくておもしろい。

【通夜通夜通夜通夜通夜】【告別式】
要するに「おそ松くん」ですね。葬儀に訪れたクラスメイトの彼の微妙な心の動きを入念に観察しながらじっくり味わいたい。

【罪と罰】
終末感漂う物悲しい感じのネタ。ライブの締めにふさわしい。

総合的に見ると、ネタの本数が多い分、1本1本はあっさりと仕上がってますね。これを見ておもしろいと思った人は、『金龍飛戦』『PINK』などの彼らの過去作品も見てみるといいと思います。

参考記事:千原兄弟『15弱』感想その1

b.gif←ワタシ悪いみたいになっテルヨ!

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